※以前Amebaブログに掲載していた記事を移転しました
Simutrans Advent Calendar 2021 12月16日分の記事です。
本日は12月16日、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)1216型の日です。
このために今日の枠を取りました。
この記事はこの一年ほどsimutransに海外鉄要素を取り入れて遊んできて感じた、私なりの
・欧州の車両・運行形態を取り入れる楽しさ
・実際にプレイする・アドオンを作る際に役立つサイト
についての記事です。
海外の要素を取り入れることで、車両の選択肢が広がり、運行形態の選択肢が広がり、より魅力的な交通が実現できるかもしれません。私自身海外鉄に興味を持って日が浅く、趣味趣向が偏ってはいますが、その一端を紹介します。
*この記事編集時(2021.12.15)時点で運行が決定している未運行の列車の情報も含まれています。
各地の実態に合わせて進化した多様な車両
制御客車を用いた機回し不要の客車列車であるペンデルツークや、電車か客車かを問わない2階建て車両などが数え切れないほど活躍しています。動力集中方式や、クロスシート主体の構成など非効率とされるものでも一定の対策を講じることができます。
スペインでは1668mm軌間を採用したため古くから軌間可変車両が発達し、今では300km/h走行を行う車両も登場しました。タルゴの名前で知られ、現在では比較的手軽な高速鉄道として世界各地に輸出されています。
高速列車
・電車列車・客車列車に加えて振り子気動車による運行までも試みたICE
・230km/hの客車列車レールジェット
・200km/hの電化・非電化デュアルモード車class 800
・300km/hの軌間可変列車タルゴ
などなど、高速新線と在来線を織り交ぜた中高速鉄道が多くあります。在来線と新幹線の二択ではなく、130~320km/hの間の速度に柔軟に対応できます。新在直通も簡単です。規格型優等客車の中には最高速度200km/hの車両もあります。
ネオ国鉄として
今なお現役の鉄道連絡船による高速鉄道車両を含めた航送や再興し進化を続ける夜行列車網など、かつての日本国鉄の延長線上の様な光景を見ることができます。
鉄道会社の競合
私鉄同士の中長距離の競合、オープンアクセスによる同一線路上での(旧)国鉄vs私鉄の列車の競合、更には異なる国の旧国鉄vs国鉄の競合も存在します。
高性能な機関車
軸重を始めとした制限の少なさや動力集中方式の継続採用により、大出力高速度の機関車が多く存在します。
・1~4電源対応電気機関車“タウルス”最高速度〜230km/h、定格出力〜6400kW
・1~4電源対応電気機関車“ベクトロン”最高速度〜200km/h、定格出力〜6400kW
(ディーゼル型・デュアルモード型も存在)
・スイス国鉄の単電源対応電気機関車Re460 最高速度200km/h、定格出力6100kW
近年の機関車はメーカーの製品を各鉄道事業者がそれぞれの仕様に合わせて発注するセミオーダー型のものも多く、オリジナル塗装で発注した設定も可能です。
これらの機関車を活用することで、客貨問わず、より大量に、より高速に輸送ができます。
もちろん現実は素晴らしい側面ばかりではありませんが、よい部分を取り入れれば、大陸的な要素も多いゲームであるsimutransをより楽しめるのではないでしょうか。
これらの運行形態をJRを始めとした日本の列車たちと組み合わせるのも好いものです。
プレイに役立つサイト
基本的なことは大方教えてくれます。メジャーな車種であれば英語・ドイツ語・フランス語の内最低一つはページがある…ことが多いです。Google翻訳にURLを貼ると翻訳されたページに飛べます。
・Vagonweb
チェコのサイトで、主に中東欧の国々の列車編成・内外装の写真・各車両の設備などが分かります。
英語で表示できます。
※2021年12月、将来的な更新の縮小が発表されました。過去のものは引き続き閲覧できます。
アドオン作成に役立つサイト
このページを見ればすべて分かる、というサイトはまだ見つかっていません。基本的にはGoogleで画像や情報をあれこれ調べる必要があります。
Tips
・特に屋根上を知りたい場合模型の写真が参考になりやすいため「○○ model」と検索する
・「BR ○○」のBRはドイツ語で型式の意味
・öäüの様な文字上の・・(ウムラウト)はeを付けて代替表記されることがあります。
例:オーストリア連邦鉄道ÖBB→Oebb
・車体側面に国際標準表記で重量や最高速度の表記がある車両もいる
言わずもがな。ただしアドオンを設定するのに情報が足りないことが多々あります。
・Vagonweb
このサイトはアドオン作成で真価を発揮すると言っても過言ではありません。
Descriptionsページでは、
・真横から見た図(マウスオーバーで反対側も見られます)
・最高速度/定員/登場時期
といった作成に必要な情報があらかた得られます。掲載国が限られる点、重量は分からない点に留意が必要です。重量は写真ページの車体表記の写真から読み取れることもあります。
・Deutsche-Reisezugwagen.de
ドイツ車の各諸元が分かります。重量を書いてくれているので神。
・Atlas vozů.cz
.czとあるようにチェコの鉄道を主に扱ったサイトの車両ページです。重量を書いてくれているので神。
・Vorbild - Übersicht
スイスの鉄道を主に扱ったサイトの車両ページです。重量を書いてくれているので神。
64系、128系は海外からアドオンを輸入できますが128.japan規格はまだまだ少ないのが現状です。さらなる拡大を願ってやみません。
以上、乱筆を読んでいただきありがとうございました。